「内科専門医試験の合格点は何点なんだろう?」「病歴要約で落ちるって本当?」
これから内科専門医を目指す先生にとって、試験の合格ラインや難易度は非常に気になるところですよね。周りの先輩に聞いても「普通にやってれば受かるよ」と言われるけれど、その「普通」が一番難しかったりします。
実はこの試験、単に筆記試験で高得点を取れば良いというわけではありません。J-OSLER(新専門医制度)の複雑な修了要件や、合否に直結しかねない病歴要約の評価など、クリアすべきハードルが試験の前後にいくつも存在します。
私自身も情報を集める中で、受験資格の細かな規定や、実際の合格率、問題数や形式といった試験内容の全体像を正確に把握するのに苦労しました。そこで今回は、これから受験を控える先生方が不安なく対策を進められるよう、日本内科学会の公式サイトや関連資料から「合格基準」に関する情報を徹底的に整理してみました。
- 公式情報の試験合否判定基準と合格点の考え方
- 近年の合格率推移から読み解く試験の難易度
- 受験資格として必須となるJ-OSLERの具体的な修了要件
- 合否に直結する病歴要約の評価ポイントと対策法

「病歴要約アシスト」は、カルテ情報を入力するだけで、AIが医学的根拠に基づいた総合考察をわずか数十秒で自動生成。面倒な文献探しや形式統一からも解放され、あなたの時間を守ります。
- AIが総合考察&タイトルの生成
- AIが検査所見をJOSLER形式へ変換
- AIが退院処方をJOSLER形式へ変換
\今すぐ無料で試してみる/
内科専門医の合格基準と試験の合否ライン
内科専門医試験に合格するためには、まずどのような基準で合否が判定されるのかを正しく理解しておく必要があります。「なんとなく6割くらい?」という曖昧な認識で挑むと、思わぬ落とし穴にハマるかもしれません。ここでは、気になる合格点の目安や、近年の合格率から見る難易度、そして試験の具体的な内容について、私が調べた公式情報をベースに分かりやすく解説していきます。
内科専門医試験の合格点は何点か
まず一番気になる「合格点」についてですが、結論から言うと、日本内科学会の公式サイトには「総合得点で何点以上が合格」という絶対的な数値は明示されていません。
これは医師国家試験のような「必修8割、一般臨床○割」といった明確なボーダーラインが事前に公表されていないことを意味します。公式に発表されている合否判定の基準は、以下の要素に基づくとされています。
- 総合得点
- 分野ごとの得点
- (一部の受験者のみ)病歴要約の評価
ここで重要なのは「分野ごとの得点」も見られているという点です。つまり、得意な循環器や消化器で満点を取っていても、例えば神経や膠原病といった苦手分野で極端に低い点数を取ってしまうと、総合点が高くても足切りに引っかかるリスクがあるかもしれません。
一般的には「60%程度の正答率があれば合格圏内」という噂も耳にしますが、これはあくまで過去の受験者たちの肌感覚による目安であり、公式な保証はありません。その年の試験問題の難易度や、受験者全体の成績分布(平均点や標準偏差)によって、ボーダーラインが変動する「相対評価」の側面が強いと考えられます。
ですので、ギリギリの6割を狙う勉強法は非常に危険です。難問や奇問に正解する必要はありませんが、誰もが正解する標準的な問題(Aレベル)を確実に拾い、全分野でまんべんなく7割以上を目指すような、穴のない対策が最も確実な合格基準へのアプローチと言えそうです。
近年の合格率から見る試験難易度
次に、実際の合格率を見てみましょう。合格率の推移を知ることで、試験の難易度や傾向がつかめてきます。
| 実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 1,856人 | 1,753人 | 94.45% |
| 2022年度 | 2,525人 | 2,273人 | 90.02% |
| 2023年度 | 2,684人 | 2,289人 | 85.28% |
| 2024年度 | 2,842人 | 2,659人 | 93.56% |
| 2025年度 | 2,769人 | 2,646人 | 95.56% |
(出典:日本内科学会『資格認定試験 実施結果』)
これを見ると、直近の試験では90%前後と非常に高い合格率で推移していることが分かります。特に2025年度は95%を超えており、「なんだ、ほとんど受かる試験じゃないか」と安心した先生もいるかもしれませんね。
ただ、ここで油断は禁物です。この数字が高い理由は、試験自体が簡単だからというよりも、「受験資格を得るまでのハードル(J-OSLERなど)が非常に高く、それを乗り越えた猛者たちだけが受験しているから」という側面が強いと考えられます。試験会場に辿り着く前に、症例登録が間に合わなかったり、病歴要約が承認されなかったりして脱落している専攻医が少なからず存在します。
つまり、この合格率は「誰でも受かる」という意味ではなく、「ちゃんと準備(J-OSLER完了+試験対策)をしてきた人は受かる」という意味だと捉えるべきでしょう。2023年度のように合格率が85%台まで下がる年もあるため、油断せずに準備を進めることが大切です。
試験内容と問題数の内訳について
試験対策を立てる上で、敵を知ることは欠かせません。内科専門医試験の基本的なスペックは以下のようになっています。
【試験の基本仕様】
- 問題数:250題
- 試験形式:マークシート方式(MCQ)
- 解答タイプ:Aタイプ(単純択一)、X2タイプ(2つ選ぶ)
- 出題構成:一般問題100題 + 臨床問題150題
- 出題範囲:総合内科を含む内科10分野
250問というボリュームはかなりの長丁場です。単純計算でも1問あたりにかけられる時間は限られており、集中力を維持するスタミナも求められます。出題内容は、標準的な内科学教科書や日本内科学会雑誌、内科救急診療指針などをベースにしており、奇問難問というよりは、内科医として知っておくべき標準的な知識(到達レベルA中心)が問われます。
特筆すべきは「臨床問題」の比重が高い(150題)ことです。これは単なる知識の暗記(「この疾患の治療薬は?」など)だけでなく、実際の症例提示文を読んで、症状や検査所見から診断を絞り込み、適切な治療方針を導き出すプロセスが重視されていることを意味します。
対策としては、過去問や模試を通じて「症例問題」に慣れておくことが不可欠です。特に「X2タイプ(2つ選べ)」の問題は、正確な知識がないと消去法だけでは正解にたどり着けないことが多く、合否を分けるポイントになりやすいですね。
筆記試験以外の足切り条件と注意点
「筆記試験さえできれば合格」とは限らないのが、この試験の怖いところです。公式情報には、明確に「不合格・処分」となる条件がいくつか記されています。
まず、当然ですが試験問題の持ち出しなどの不正行為は即不合格です。そしてもっと現実的な脅威として、「病歴要約の評価」があります。
特に注意が必要なのは、「プログラム(J-OSLER)研修ではない受験者」の場合です。この区分で受験される先生(旧制度からの移行組や、特別な事情でプログラム外研修を行っている場合など)は、出願時に提出する病歴要約29症例の評価が合否に直結します。もしここで不合格(F評価など)判定を受けると、いくら筆記試験が満点でも最終結果は不合格となってしまいます。これは非常にシビアなルールです。
一方、J-OSLER研修者の場合は、出願時の病歴要約評価は原則として試験の合否判定には含まれません。なぜなら、受験する段階ですでに研修プログラム内で評価が完了している(=合格している)という扱いになるからです。「それなら安心だ」と思われるかもしれませんが、実はJ-OSLER研修者にとっては「受験資格を得るまでが本当の試験」と言えるほど、事前のプロセスが過酷なのです。
受験資格となるJ-OSLERの修了要件
多くの先生にとって、実質的な「合格基準」の第一関門は、このJ-OSLER(新専門医制度の登録評価システム)を修了することでしょう。J-OSLERを修了して受験資格を得るためには、以下の要件を満たす必要があります。
【J-OSLER修了の最低要件】
- 症例登録数:160症例以上(外来は最大16例まで)
- 経験疾患群:合計56疾患群以上
- 病歴要約:29症例(外来は最大7例まで)
これらの数値は絶対にクリアしなければならないラインです。特に「病歴要約29症例」は、単に書けばいいだけでなく、指導医や査読委員からの承認(Accept)を得る必要があります。
これがなかなか承認されず、何度も修正(Revision)が返ってきて心が折れそうになる…というのは専攻医あるあるです。しかも、これらの承認が受験申し込みの期限までに間に合わないと、その年は受験すらできません。実際、「勉強は完璧だったのに、J-OSLERが終わらなくて受験できなかった」という悲劇も起きています。
J-OSLERの攻略法や詳しい手順については、以下の記事で徹底的に解説していますので、まだ登録が終わっていない先生はぜひチェックしてみてください。

内科専門医の合格基準到達へ病歴要約を攻略
ここまでの解説で、内科専門医になるためには「筆記試験の点数」だけでなく、「病歴要約」が極めて重要なウェイトを占めていることがお分かりいただけたかと思います。筆記試験は直前の数ヶ月で追い込みが可能ですが、病歴要約は数年単位の積み重ねが必要です。ここでは、合格基準を確実に満たすための病歴要約攻略のポイントを掘り下げていきます。
合否に関わる病歴要約の重要性
病歴要約は、単なる症例報告ではありません。公式の手引きにもある通り、その症例を通じて「内科専門医として相応しい考察ができているか」「倫理的な配慮ができているか」が厳しくチェックされます。
J-OSLER研修者の場合、これらが全て承認(Accept)されないと、そもそも専門医試験を受ける土俵にすら立てません。また、病歴要約の評価プロセスは「一次評価(プログラム内)」と「二次評価(外部査読)」の二段構えになっています。特に二次評価は、自分の所属を知らない外部の先生が客観的に審査するため、甘えが通用しません。
評価は「Accept(承認)」「Revision(要修正)」「Reject(要差替え)」の3段階で行われます。修正回数には上限(通常3回まで)があり、それを超えても基準に達しない場合はRejectとなり、別の症例で書き直しになってしまいます。期限ギリギリでRejectになるとリカバリーが効かないため、早め早めの提出が合格への生命線となります。
質の高い総合考察を短時間で作るコツ
では、承認される病歴要約を効率よく作るにはどうすれば良いのでしょうか。最大の難関はやはり「総合考察」です。多くの先生がここで悩み、時間を浪費してしまいます。
総合考察では、以下の要素を論理的に記述することが求められます。
- その症例の診断・治療プロセスの妥当性
- 最新のガイドラインや文献に基づいた医学的根拠
- その症例から得られた独自の学びや反省点
これらをゼロから構成し、適切な文献を探して引用するのは膨大な時間がかかります。コツとしては、「型」を決めて書くことです。「診断の根拠」→「治療の選択理由」→「経過の振り返り(うまくいった点・反省点)」→「結論」といった構成をあらかじめ用意し、そこに症例の具体情報を当てはめていくとスムーズです。
また、考察には必ず「参考文献」が必要です。教科書だけでなく、ガイドラインや論文を引用することで、「標準的な医療を理解している」というアピールになります。より具体的な書き方のテクニックや、指導医が一発でOKを出してくれるポイントについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

症例登録とレポート作成の負担軽減策
160症例の登録と29本の病歴要約作成は、日常診療の合間に行うにはあまりに過酷な作業量です。まともに正面から取り組むと寝る時間がなくなってしまいます。少しでも負担を減らすためには、戦略的な動きが必要です。
【負担を減らすための戦略】
- こまめな登録:退院サマリーを書くついでに、J-OSLERにもサマリーレベルで登録してしまうのが一番楽です。記憶が薄れてからカルテを見返すのは倍の時間がかかります。
- 症例の使い回し戦略:原則として病歴要約は「全て異なる疾患群」である必要がありますが、外科紹介症例や剖検症例は、他の疾患群との重複が認められる場合があるという特例があります。これをうまく活用することで、無理に珍しい疾患を探さなくても枠を埋められる可能性があります。
- テンプレート化:陰性所見の記載や、よくある疾患(肺炎、尿路感染症、心不全など)の考察パターンを自分なりにテンプレート化しておきましょう。
特に「外科紹介症例」や「剖検症例」の特例ルールを知っているかどうかで、症例集めの苦労が大きく変わります。こういった細かいルールを味方につけるのが、賢く合格基準に到達する秘訣です。
病歴要約アシスト活用で効率的に対策
「それでも時間が足りない」「考察を書くのがどうしても苦手」という先生には、文明の利器に頼るのも一つの手です。最近では、病歴要約の作成を支援してくれるツールも登場しています。
例えば、当ブログでも紹介している「病歴要約アシスト」などは、症例データを入力するだけで、AIが医学的な根拠に基づいた総合考察の草案を作成してくれるため、大幅な時短が可能です。
もちろん、最終的な確認や修正は自分で行う必要がありますし、AIの出力をそのまま提出するのは推奨されませんが、ゼロから文献を検索して文章を組み立てる労力に比べれば、雲泥の差があります。空いた時間を筆記試験の勉強に充てることができるため、トータルでの合格率アップに繋がります。
\今すぐ無料で試してみる/
ツールで内科専門医の合格基準を確実に満たす
内科専門医試験は、知識量だけでなく、事務処理能力や時間管理能力も問われる総力戦です。合格基準というゴールテープを切るためには、J-OSLERという長い道のりを、いかに消耗せずに走り抜けるかが重要になります。
無理をして体調を崩したり、日々の診療に支障をきたしては本末転倒です。使えるツールやノウハウは積極的に活用し、効率よく準備を進めてください。この記事が、先生の専門医取得の一助となれば嬉しいです。

「病歴要約アシスト」は、カルテ情報を入力するだけで、AIが医学的根拠に基づいた総合考察をわずか数十秒で自動生成。面倒な文献探しや形式統一からも解放され、あなたの時間を守ります。
- AIが総合考察&タイトルの生成
- AIが検査所見をJOSLER形式へ変換
- AIが退院処方をJOSLER形式へ変換
\今すぐ無料で試してみる/