「J-OSLER」
この言葉を聞くと、なんだか少し気が重くなりませんか?
「29篇もの病歴要約って、本当に終わるのだろうか…」
「指導医からの終わりの見えない修正地獄に心が折れそう…」
「ただでさえ忙しい臨床の合間に、膨大な書類仕事なんて…」
多くの医師がJ-OSLERの膨大な作業量や評価の厳しさに疲弊しているのは事実です 。しかし、過度に恐れる必要はありません。なぜなら、J-OSLERには、その負担を賢く乗り越えるための「コツ」が存在するからです。
そして、その「コツ」の多くは、研修医である今のうちから準備できることなのです。
この記事を読み終える頃には、J-OSLERへの漠然とした不安が、具体的な「やることリスト」に変わり、自信を持って内科専攻医への一歩を踏み出せるはずです。
さあ、一緒にJ-OSLERのリアルと、その賢い乗り越え方を見ていきましょう。

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そもそもJ-OSLERとは?研修が始まる前に知っておきたい基本の「き」
内科を志す先生が避けては通れない「J-OSLER」。なんだか響きだけでも難しそうですよね。分厚いマニュアルを読み解き、複雑なルールと格闘するイメージがあるかもしれません。
でも、安心してください。その正体は、実はとてもシンプルです。一言でいうと、J-OSLERは「WEB版の内科専門研修手帳」のようなものです。先生が内科専門研修で経験した症例をWEB上に記録し、指導医の先生から評価やフィードバックをもらうためのシステム、と考えてもらうと分かりやすいでしょう 。
- 症例登録(経験した症例の簡単なメモ)
- 病歴要約(特定の症例に関する詳細なレポート)
この2つの違いを研修医のうちから理解しておくことが、J-OSLERを賢く乗り切るための第一歩になります。
1. 症例登録:質よりスピード!まずは数をこなすべし
「症例登録」とは、先生が主担当医として経験した症例の概要を記録する作業です。
- 目標症例数: 120症例以上(2024年度研修開始の先生より適用)
- 承認フロー: 院内の指導医1人の承認だけでOK
- 内容: 500字程度の概要と300字程度の考察が目安ですが、実際はもっと短くても問題ありません 。考察に引用文献は不要です 。
「120症例も!?」と驚くかもしれませんが、これはあくまで「こんな症例を経験しました」という簡単な記録です。指導医の先生からも厳しい質は求められず、スピード重視でどんどん登録していくことが大切です 。

2. 病歴要約:これぞJ-OSLERの”ラスボス”
一方、多くの専攻医を悩ませるのが、この「病歴要約」です。J-OSLERが大変だと言われる原因は、ほぼ全てここにあると言っても過言ではありません 。
- 目標症例数: 29症例
- 承認フロー: 院内の指導医3人(担当指導医、病歴指導医、統括責任者)の一次評価と、院外の査読委員による二次評価という、合計4段階の厳しい審査が必要 。
- 内容: A4用紙2枚分にまとめる、いわば「ガチのレポート」です 。診断や治療の根拠、そして文献に基づいた深い総合考察が求められます 。
この病歴要約、特に「総合考察」の作成や、指導医からの差し戻し(リジェクト)に多くの時間と精神力を費やすことになります。
この違いをしっかり理解しておくだけで、専攻医になってから「何に力を入れ、何は効率よく進めるべきか」という戦略が立てやすくなります。
では、この最大の壁である「病歴要約」を乗り切るために、研修医の今から一体どんな準備ができるのでしょうか?次の章で、その具体的な方法を詳しく見ていきましょう。

【最重要】研修医のうちにやるべきはコレ!3年間の負担を激減させる3つの準備
毎日たくさんのタスクに追われ、目の前の患者さんを診ることで精一杯な研修医の先生。専攻医になってからのことなんて、まだ考えられないかもしれません。
ですが、もし先生が「内科」という道に少しでも心を決めているのなら、ほんの少しだけ、将来の自分のために時間を投資してみませんか?
準備1:貴重な症例データの「戦略的」保存
最も簡単で、最も効果的な準備がこれです。研修医のうちに経験した症例のデータを、戦略的に保存しておきましょう。
なぜなら、J-OSLERでは初期研修中に経験した症例も、
病歴要約で14例、症例登録では80例まで使用することが認められているからです 。特に、専攻医になってからは経験しにくい「お宝」のような症例があります。
- 絶対に保存すべき症例データ
- 剖検症例 :剖検に立ち会う機会は非常に貴重です。もし担当患者さんが剖検となった場合は、必ずサマリーや検査データ、剖検記録を保存しておきましょう 。
- 外科紹介症例 :内科医として診断し、外科に手術を依頼した症例も必須です 。救急外来で対応した虫垂炎や、病棟で診断した癌など、外科手術に至ったケースは必ず記録を残してください。
- 保存しておくべき情報
- 退院サマリー(患者ID、年齢、性別などが分かるもの)
- 主要な検査データ(血液検査、画像所見など)
- ご自身で書いたカルテのコピー
もちろん、個人情報の取り扱いには最大限の注意を払ってください。しかし、この「データ貯金」があるかないかで、専攻医1年目のスタートダッシュが全く違ってきます。
準備2:「J-OSLERの突破しやすさ」という視点でのプログラム選び
残念ながら、J-OSLERの運用や評価の厳しさは、全国どの病院でも同じではありません 。一次評価という院内審査が最大の難関であり 、プログラムの責任者や指導医の先生の方針によって、その突破のしやすさは天と地ほど変わります。
- チェックポイント
- 指導体制は協力的か?:専攻医の書類作成に理解があり、迅速にフィードバックをくれる環境か。
- 統括責任者の評判は?:理不尽な要求や、極端に厳しい評価をする先生ではないか。
- J-OSLER留年者は多くないか?:不本意に専門医取得が遅れている先輩がいないか。
これらの情報を得るために、病院見学や実習の際には、必ず「内科専攻医3年目」の先生に直接話を聞いてみてください。J-OSLERの佳境を迎えている3年目の先生のリアルな声が、何よりの判断材料になります。
準備3:ルールを制する者がJ-OSLERを制す!基本構造の早期理解
最後に、J-OSLERというゲームの基本ルールを今のうちから知っておくことです。複雑なルールを全て覚える必要はありません。たった2つのポイントを押さえるだけで十分です。
- 「症例登録」は質より量とスピード
- 120症例と聞くと大変そうですが、これは簡単な「経験メモ」です 。考察に多くの時間をかける必要はありません 。この事実を知らないと、本番である病歴要約に進む前に疲弊してしまいます。
- 「病歴要約」は別物。最大の敵だと心得る
- 29症例の「ガチレポート」であり、J-OSLERの労力の9割以上を占めます 。手強い相手だと最初から認識しておくことで、心の準備ができます。
この3つの準備、いかがでしたでしょうか。難しいことは一つもありません。しかし、これを知っているか知らないかで、先生の内科専攻医ライフは大きく変わります。ぜひ今日の研修から、少しだけ意識してみてください。
症例データの賢い集め方と保存術|宝物となる「剖検」「外科紹介」はこう探す
前の章では、研修医のうちにできる準備として「症例データの保存」が最も重要だとお話ししました。では、具体的に「何を」「どのように」集めれば、将来の自分の助けになるのでしょうか。
これは単なるデータ収集ではありません。3年間のJ-OSLERという長い航海を有利に進めるための、いわば「宝探し」です。この章では、その具体的な地図とコンパスをお渡しします。
基本の保存術:何を・どうやって残すか
まずは基本です。全ての症例で共通して保存しておきたいのは、以下の4点セットです。
- 退院サマリー:患者IDや年齢、入退院日、病名など、J-OSLER登録の基本情報が詰まっています。これは必須です。
- 主要な検査データ:全てのデータを保存する必要はありません。診断の決め手となった血液検査、病理レポート、特徴的な画像所見(読影レポート)などをピックアップしましょう。
- 自分が書いたカルテのコピー:これが意外と重要です。数年後に病歴要約を書くとき、「あの時、自分は何を考えていたんだっけ?」と思い出すのは困難です。自分の思考の軌跡を残しておくことで、考察が何倍も書きやすくなります。
- 手術記録・剖検記録:後述する「外科紹介」「剖検」症例では必ず入手してください。
これらのデータを、個人情報をしっかりマスキングした上で、クラウド(Google DriveやDropboxなど)に保存しておくのがおすすめです。いつでもどこでもアクセスでき、PCが壊れてもデータが消える心配がありません。
宝探し①:「剖検症例」は出会った瞬間に確保せよ
探し方のコツ
- アンテナを張る:自分の担当患者さんだけでなく、同期や先輩が担当している症例にも気を配りましょう。「剖検になりそうな症例があったら教えてください」と周りに声をかけておくのが有効です。
- CPC(臨床病理カンファレンス)に参加する:CPCは剖検症例の宝庫です。積極的に参加し、症例情報を集めましょう。
見つけたらどうする? 剖検症例として登録するには、原則として以下の4つの条件を満たす必要があります。
- 死亡の宣告あるいは死亡診断に関与すること
- 遺族への剖検依頼に関与すること
- 剖検に際しての臨床上の問題点等を整理して病理へ提出すること
- 剖検に立ち会うこと
自分が主担当でなくても、これらのプロセスに関わらせてもらい、必ず剖検記録のコピーをもらっておきましょう。この1例があるだけで、専攻医3年目の精神的な余裕が全く違います。
宝探し②:「外科紹介症例」は救急当直に眠っている
次に、外科に紹介して侵襲的な手術(開胸・開腹・開頭など)に至った「外科紹介症例」の病歴要約が2例必要です。 これにもいくつかルールがあります。
- 内科医として自分で診断し、外科的治療が必要だと判断した症例であること。
- その治療を外科系医師が行ったこと。
- その治療が、全身麻酔下、あるいはそれに相当する手術であること。
このルールのため、消化器内科医でも施行可能なERCPや、カテーテル治療であるTAVI、局所麻酔での生検などは対象外となるので注意が必要です。
- 虫垂炎
- 胆嚢炎
- 消化管穿孔
- 絞扼性イレウス
- 気胸
これらの症例を自分で診断し、外科の先生にコンサルトして緊急手術になった経験はありませんか?それこそが、将来の先生を助ける「お宝」症例です。研修医の先生でも、当直帯では内科医として判断を下しているわけですから、問題なく使用できます。
もちろん、病棟で担当した肺癌や大腸癌を外科に紹介した場合も立派な外科紹介症例です。手術記録を忘れずにもらっておきましょう。
このように、日々の研修の中にJ-OSLERの「宝物」は眠っています。ただ漫然と業務をこなすのではなく、「これはJ-OSLERに使えるかも?」という視点を持つだけで、3年後の自分の負担を劇的に減らすことができるのです。

J-OSLER留年を避ける!後悔しない内科専門研修プログラムの選び方
内科専門研修先を選ぶとき、先生は何を重視しますか? 給与、立地、症例の多様性、医局の雰囲気…どれも大切な要素です。しかし、J-OSLERというシステムが存在する今、もう一つ、将来の3年間を大きく左右する「隠れた重要項目」があります。
信じられないかもしれませんが、J-OSLERの大変さは病院やプログラムによって天と地ほど変わります。なぜなら、J-OSLER最大の難関は、院内の指導医や責任者が評価を行う「一次評価」だからです。 この一次評価は、プログラムをまとめる先生(プログラム統括責任者)の方針次第で、いくらでも厳しく、そして理不尽になり得ます。
先生が将来、臨床能力を高めることに集中できるか、それとも終わりの見えない書類作業に疲弊してしまうかは、研修医である「今」のプログラム選びにかかっているのです。
「J-OSLERに協力的なプログラム」を見抜くには?
では、どうすれば「協力的なプログラム」を見つけられるのでしょうか。病院見学や説明会で、注目すべきポイントは以下の通りです。
- J-OSLER留年者が毎年いる:個人のやる気の問題だけでなく、指導体制に構造的な問題がある可能性があります。
- 指導医がJ-OSLERに無関心:書類のチェックが遅かったり、やたらと細かい修正を求めてきたりすると、専攻医の時間はどんどん奪われます。
- 「昔はもっと大変だった」という精神論がまかり通っている:専攻医の負担に寄り添う姿勢が期待できません。
- 専攻医たちが協力してJ-OSLERに取り組んでいる雰囲気がある:情報交換が活発で、お互いに助け合う文化があります。
- 指導医が迅速にフィードバックをくれる:専攻医の時間を大切にし、効率的に研修を進めさせようという意識があります。
- 大学病院などは協力的である傾向:大学病院では、専攻医に期限内に専門医を取得してもらうことが、その後の人事や関連病院への医師派遣にも影響するため、J-OSLERに協力的である傾向があるようです。
この質問だけは必ず聞こう!究極の「見極め術」
色々と書きましたが、最も確実で重要な情報源は、実際にそのプログラムで奮闘している先輩たちです。そして、話を聞く相手と質問内容には、明確な「正解」があります。
- 誰に聞く?
- 必ず、「内科専攻医3年目」の先生に話を聞いてください。 J-OSLERの最も過酷な「一次評価」の真っ只中にいる3年目の先生こそが、プログラムのリアルな実情を知っています。まだ本格的に取り組んでいない1、2年目の先生に聞いても、本当の大変さは分かりません。
- 何を聞く?
- 「先生の病院のJ-OSLERは、正直大変ですか?」
- 「統括責任者の先生は、どんな雰囲気でご指導されますか?」
- 「病歴要約の差し戻し(リジェクト)は多いですか?」
少し聞きにくいかもしれませんが、この質問に対する3年目の先生の表情や言葉のニュアンスにこそ、プログラムの真実が隠されています。
優れた臨床研修を受けられることは大前提ですが、J-OSLERという現実から目を背けてはいけません。先生の貴重な3年間を守るため、ぜひこの視点を持って、後悔のないプログラム選びをしてください。
専攻医になったらどうなる?J-OSLERの年間スケジュールと「つまずきポイント」
希望のプログラムに身を置き、いよいよ内科専攻医としての研修がスタートします。ここからは、J-OSLERと本格的に向き合う3年間の始まりです。
しかし、やみくもに走り出すのは禁物です。まずは3年間の大まかな地図を頭に入れ、先輩たちがどんな道でつまずいてきたのかを知っておくことが、賢明な航海術と言えるでしょう。
J-OSLERの3年間ロードマップ(標準スケジュール)

- 【1年目】助走と種まきの期間
- 目標:症例登録60件(20疾患群)、病歴要約10篇の作成 。
- 過ごし方:まずはJ-OSLERの操作に慣れながら、日々の症例をコンスタントに「症例登録」していく時期です。数をこなすことを意識しましょう。並行して、特に印象に残った症例から、少しずつ「病歴要約」の作成に着手し始めます。ここで10篇程度の土台を作っておくと、2年目以降がぐっと楽になります。
- 【2年目】本格的な滑走期間
- 目標:症例登録120件(45疾患群)、病歴要約29篇すべてのドラフト完成 。
- 過ごし方:症例登録の目標達成が見えてくる時期です。そして、J-OSLERの核心である病歴要約29篇をすべて書き上げ、指導医からの個別評価を終えることを目指します。この2年目の終わりまでに病歴要約の一次評価(院内評価)に進む準備を整えるのが理想です。
- 【3年目】評価と決戦の期間
- 一次評価(4月~10月末):作成した29篇の病歴要約を、プログラム内の病歴指導医、そして統括責任者から評価してもらいます。J-OSLER最大の山場です。
- 二次評価(5月~翌2月20日):院内の評価を乗り越えたら、プログラム外部の匿名の査読委員による二次評価に提出します。
- 修了認定・専門医試験出願:全ての評価をクリアすると、プログラムから修了認定を受け、いよいよ内科専門医試験への出願(例年4月頃締切)となります。
先輩たちがハマった!4つの「つまずきポイント」
- つまずきポイント①:症例登録に完璧を求めすぎる 120症例の登録はあくまで「経験の記録」です。しかし、真面目な先生ほど、一つひとつの考察を完璧に仕上げようと時間をかけすぎてしまいます。症例登録の考察は、短い文章で学びを記録するだけで十分。 引用文献も不要です。 チェックが早く、J-OSLERに理解のある指導医を見つけて、ここは効率的に進めましょう。
- つまずきポイント②:疾患群の重複に後から気づく 病歴要約は、原則として29の異なる「疾患群」から作成する必要があります。 しかし、この重複はJ-OSLERのシステム上、一次評価を終える段階まで気づきにくいという大きな欠陥があります。 提出直前に重複が発覚し、大慌てで書き直す…という悲劇を避けるため、常に「モニタリング」機能で自分の疾患群の状況を確認する習慣をつけましょう。
- つまずきポイント③:指導医とのコミュニケーション不足 J-OSLERは新しい制度のため、指導医の先生方もルールを完全に把握しているわけではありません。そのため、指導医によって言うことが違ったり、評価の厳しさが異なったりするのは日常茶飯事です。一番の難所である一次評価をスムーズに進めるには、「最終的に誰の承認を得る必要があるのか(=統括責任者)」を意識し、指導医の先生方と「J-OSLER突破」という共通目標を確認しあうコミュニケーションが不可欠です。
- つまずきポイント④:一次評価の「修正沼」にハマる 個別評価でOKをもらった内容が、次の病歴指導医に修正され、さらに統括責任者から全く別の視点で修正を指示される…。このように、評価者ごとに異なるフィードバックが繰り返され、修正が終わらなくなる「沼」にハマるケースです。こうならないためにも、早い段階で統括責任者の先生の評価基準や好みを把握し、それに合わせた病歴要約を作成していくという戦略も時には必要になります。
この3年間の流れと、つまずきポイントを頭の片隅に入れておくだけで、先生のJ-OSLERの旅は、より安全で確実なものになるはずです。
J-OSLER最大の壁「病歴要約29症例」とは?なぜ専攻医は疲弊するのか
これまでの章で、J-OSLERは「症例登録」と「病歴要約」の2つで構成されていること、そして大変なのは後者であるとお伝えしました。
では、なぜこの「病歴要約」がJ-OSLER最大の壁と呼ばれ、多くの専攻医を疲弊させてしまうのでしょうか。その正体は、単なる「29症例のレポート作成」という言葉だけでは伝わらない、質・量・ルールの三重苦にあります。
「病歴要約」は単なるサマリーではない
まず理解すべきは、J-OSLERの病歴要約は、退院時サマリーを清書するような単純な作業ではない、ということです。これは、
特に専攻医を悩ませるのが、以下の要素です。
- 深い「総合考察」:担当した症例について、診断や治療の妥当性を科学的根拠に基づいて論理的に考察します。 なぜその診断に至ったのか、なぜその治療法を選択したのか、他に選択肢はなかったのか、といった深い自己省察が求められます。
- 適切な「文献」の引用:考察は、個人の感想であってはならず、必ずガイドラインや論文といった文献を引用し、EBM(Evidence-Based Medicine)に基づいている必要があります。
- 全人的な視点:疾患だけでなく、患者さんの社会的・心理的背景まで考慮し、どのように寄り添ったかを記述することも重要視されます。
これだけの質の高いレポートを、29症例分も作成しなければならないのです。
専攻医が疲弊する3つの理由
この質と量に加えて、専攻医を疲弊させる3つの大きな理由が存在します。
1. 迷宮のような複雑なルール
病歴要約29症例は、ただ好きな症例を選べばよいわけではありません。そこには非常に細かいルールが張り巡らされています。
- 疾患群の重複禁止:29症例は、原則として全て異なる「疾患群」から選ぶ必要があります。 例えば「悪性リンパ腫」と「骨髄異形成症候群」は、どちらも血液領域の同じ疾患群に分類されるため、両方で病歴要約を作成すると重複とみなされ、差替え(Reject)のリスクがあります。
- 領域ごとの縛り:消化器の3例は「消化管」「肝臓」「胆・膵」から1例ずつ 、内分泌・代謝の3例はそれぞれから1例以上 、といった領域ごとの制約もあります。
- 特殊症例の必須提出:「外科紹介症例」2例と「剖検症例」1例が必須です。 これらは経験できる機会が限られるため、症例集め自体が大きな負担となります。
2. ゴールの見えない評価の連鎖
書き上げた病歴要約は、提出して終わりではありません。ここから長い評価の旅が始まります。
院内の指導医3名(担当指導医・病歴指導医・統括責任者)による「一次評価」、そして匿名の外部査読委員による「二次評価」という、
問題は、評価基準が必ずしも統一されておらず、評価者によって指摘するポイントが全く違うことです。ある指導医に「完璧だ」と承認されても、次の評価者から「根本的に書き直せ」と指示されることも日常茶飯事。この「終わりの見えない修正地獄」が、専攻医の心をすり減らしていきます。
3. 時間という最も貴重な資源の枯渇
これら全ての結果として、専攻医の「時間」が圧倒的に不足します。
日々の臨床業務、救急当直、学会準備に加え、病歴要約の作成に膨大な時間が奪われます。特に、質の高い総合考察を書き、適切な引用文献を探し出す作業は、1症例あたり何時間、いや何日もかかることがあります。
本来であれば、患者さんと向き合い、新しい知識や手技を学ぶべき貴重な時間が、深夜まで続く書類作業に消えていく。この現実に、多くの専攻医が「自分は何のために医師になったのだろう」と疲弊してしまうのです。
この「J-OSLER最大の壁」を前に、多くの先生が立ち尽くしてしまう気持ちは、決して特別なことではありません。
J-OSLERの病歴要約は「ツール」で攻略する時代へ。『病歴要約アシスト』徹底解説
前の章で解説した、病歴要約作成の三重苦―膨大な作業量、複雑なルール、そして終わりの見えない評価プロセス。これらが専攻医の先生方から貴重な時間を奪い、疲弊させてしまう大きな原因となっています。
これは、医師がJ-OSLERの負担を最小限に抑え、本来の臨床と学習に集中するための余白を取り戻すことを目的に開発された、まさに「頼れるパートナー」です。
AIが「総合考察」を秒速サポート。文献検索からも解放
病歴要約の作成において、最も時間と精神力を消耗するのが「総合考察」です。『病歴要約アシスト』は、この核心部分をAIが強力に支援します。
さらに、生成される考察には関連する文献が自動で引用されるため、EBM(科学的根拠に基づく医療)に準拠した、指導医も納得のレポート作成が可能です。これまで何時間もかかっていた「考える・書く・探す」というプロセスを、劇的に短縮することができます。
面倒な「書式統一」は完全自動化。差し戻しリスクを激減
「内容は良いのに、形式が違うと差し戻された…」という悔しい経験は、J-OSLERでは頻繁に起こります。『病歴要約アシスト』は、そうした煩わしい手作業と、それに伴うミスを過去のものにします。
- 検査データの自動整形 カルテからコピー&ペーストした膨大な検査データを、J-OSLERの公式フォーマットに沿って一瞬で整形します。 これにより、単位や記載形式の間違いといった、ケアレスミスによる差し戻しのリスクを大幅に軽減できます。
- 処方情報の自動変換 多数の薬剤がある症例の処方情報も、J-OSLERが求める一般名記載に自動で変換します。 これまで薬剤リストとにらめっこしていた時間を、他の重要な業務に充てることが可能になります。
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まとめ:J-OSLERの不安を解消し、臨床と学びに集中できる未来へ
この記事では、多くの研修医や専攻医の先生方が抱えるJ-OSLERへの漠然とした不安を解消し、その巨大な壁を乗り越えるための具体的な方法を解説してきました。
ポイントを振り返ってみましょう。
- J-OSLERの正体を知る:「症例登録」は数をこなすシンプルな記録、「病歴要約」こそが時間と労力を要する本丸である、という構造を理解することが第一歩です。
- 研修医のうちから賢く準備する:将来を楽にする「剖検」「外科紹介」といったお宝症例のデータを保存しておくこと。そして、J-OSLERに協力的なプログラムをしっかり見極めること。この2つがスタートダッシュを決めます。
- つまずきポイントを避ける:専攻医になったら、症例登録に完璧を求めすぎず、疾患群の重複に注意し、指導医と賢くコミュニケーションを取ることで、無駄な消耗を避けられます。
そして、最も時間と労力を要する「病歴要約」という最大の難関に対しては、もはや根性論だけで立ち向かう時代ではありません。
これは、医師が臨床に集中し、学びを深めるための余白を取り戻すために開発されました。
J-OSLERは、乗り越えるべきハードルではありますが、先生のキャリアを縛る足かせであってはなりません。正しい知識と賢いツールを味方につけて、書類仕事のプレッシャーから解放され、自信を持って、先生が目指す内科医への道を歩んでいってください。
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