内科専門医試験に落ちた時の対処法!原因分析と再受験への最短ルート

内科専門医試験に落ちたかもしれない、あるいは実際に不合格通知を受け取ってしまい、目の前が真っ暗になっている先生もいるかもしれません。日々の激務の合間を縫って勉強時間を捻出し、休日も返上して対策をしてきた努力を思うと、その喪失感や辛さは痛いほどよく分かります。私自身も、周りで涙を飲んだ優秀な先生方を何人も見てきましたし、その後の再起の過程も共にしてきました。

でも、まずは深呼吸してください。医師としてのキャリアが終わったわけではありません。内科専門医試験は、正しい戦略と準備さえあれば、必ず乗り越えられる壁です。重要なのは、感情的に落ち込む時間を最小限にし、冷徹なまでに客観的に「敗因」を分析することです。

合格率や再受験に関する正確な情報を整理し、筆記試験での分野別得点の偏り、病歴要約でF評価がついた具体的な原因、あるいは万が一の事務的な不備やルールの誤認について、冷静に振り返ることが大切です。また、次回の出願期限やJ-OSLERの修了認定といった事務的な手続きも、再スタートには欠かせません。この記事では、落ちた原因をしっかりと分析し、最短で合格を掴み取るための具体的なステップを一緒に考えていきましょう。

この記事で得られること

  • 自分が試験に落ちた原因が「筆記(MCQ)」か「病歴要約」か「事務手続き」か明確に切り分けられる
  • 再受験に向けた出願スケジュールや、見落としがちなJ-OSLERの修了要件を把握できる
  • 病歴要約でF評価を避けるためのポイントと、修正や再提出の具体的な流れがわかる
  • 次回の試験で確実に合格するために、今すぐ始めるべき勉強法と対策ツールを知ることができる
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目次

内科専門医試験に落ちた原因と現状の確認

まずは、なぜ不合格になってしまったのか、その原因を冷静に分析することから始めましょう。試験結果の通知には合否だけでなく重要なヒントが隠されています。「なんとなくダメだった」で終わらせず、具体的なデータを元に敗因を特定することが、次回の合格率を100%に近づける唯一の方法です。ここでは、合格発表の確認方法から、多くの人が躓きやすい病歴要約の評価基準、そして意外と見落としがちなJ-OSLERの要件まで、現状を正しく把握するためのポイントを徹底解説します。

合格発表はいつ?結果の見方

内科専門医試験の合格発表は、例年7月末頃に行われます。試験実施が5月下旬から6月上旬ですので、約2ヶ月間の「生殺し」のような期間を経ての結果発表となります。この期間、不安で押しつぶされそうになるかと思いますが、結果は変えられません。

結果は日本内科学会の公式サイトにあるオンライン出願フォーム(マイページ)に掲載されるほか、登録しているメールアドレスにも案内が届きます。郵送での通知を待つのではなく、まずはマイページにログインして確認するのが最速です。

ここで重要なのは、単に「合否」の文字を見るだけでなく、詳細なスコアレポートもしっかりと確認することです。特に筆記試験(MCQ)で落ちてしまった場合、総合得点だけでなく「分野別の得点率」が開示されていることがあります。

内科専門医試験では、総合得点が合格ラインに達していても、特定の分野(例えば「循環器」や「アレルギー・膠原病」など)で極端に点数が低い場合、合否判定において不利に働く可能性があります(いわゆる「分野落ち」のリスク)。もしスコアレポートで、平均点を大きく下回っている分野があれば、そこがあなたの明確な弱点です。次回の試験勉強では、その分野を重点的に補強する必要があります。

チェックポイント

  • 合否はオンライン出願フォーム(マイページ)で確認するのが最速。
  • メールでの通知も見逃さないようにする(迷惑メールフォルダも確認)。
  • スコアレポートで「総合得点」だけでなく「分野別得点」を分析し、偏差値や平均点との乖離を確認する。

合格率と不合格者の割合

「自分だけが落ちたのではないか」「周りはみんな受かっているのに…」と孤独感や劣等感に苛まれるかもしれませんが、客観的なデータを見てみましょう。内科専門医試験の合格率は、年度によって多少の変動はありますが、概ね90%前後で推移しています。

例えば、直近の試験結果を見ると、受験者数は毎年数千名規模ですが、そのうちの数%〜10%程度は残念ながら不合格となっています。公的機関のデータを確認してみましょう。

(出典:日本内科学会『資格認定試験 実施結果』

合格率95%の年であっても、100人に5人は落ちている計算になります。受験者数が3,000人なら、約150人の先生が不合格になっているのです。決して「あなた一人だけ」ではありません。

不合格者の内訳を見ると、大きく分けて以下の3つのパターンがあります。

不合格のパターン特徴
① 筆記試験(MCQ)での得点不足準備期間が足りなかった、あるいは苦手分野を放置してしまったケース。総合得点不足や分野別の足切りラインにかかった可能性があります。
② 病歴要約の評価不足(F評価)筆記試験は合格点だったにも関わらず、提出した病歴要約が基準を満たさず不合格となるケース。これは非常に悔しいパターンです。
③ 事務手続き・ルールの不備出願書類の不備、受験料未納、あるいは試験当日のルール違反(持ち出し等)による失格。

高い合格率に油断せず、自分がどのパターンで「落ちる側」に回ってしまったのかを突き止めることが、次回の合格への第一歩です。

病歴要約でF評価となる基準

内科専門医試験において、筆記試験と同じくらい、あるいはそれ以上に鬼門となるのが病歴要約です。特に「29症例の提出が必要な受験者区分(経過措置や旧制度からの移行組など)」の先生にとって、病歴要約は合否に直結する極めて重要な要素です。

日本内科学会の規定では、筆記試験(MCQ)が合格基準に達していても、病歴要約がF評価(不合格)であれば、試験全体として不合格になると明記されています。実際に、筆記試験の手応えは十分だったのに、病歴要約で落とされてしまったという声は毎年のように聞かれます。

では、どのような病歴要約がF評価(Reject)となるのでしょうか。主な原因は以下の通りです。

  • 考察の不足・欠如:これが最も多い原因です。症例の経過(入院から退院まで)をただ時系列に羅列しただけで、医学的な考察や論理的な思考過程(なぜその診断に至ったか、なぜその治療を選択したか、鑑別診断はどう除外したか)が記述されていないものは、専門医レベルの要約とはみなされません。
  • 不適切な症例選択:指定された疾患群や領域に合致していない症例を選んでいる場合です。例えば、消化器の症例として提出したのに、主病態が感染症であったり、外科手術がメインで内科的な管理が乏しい症例などは評価対象外となることがあります。
  • 倫理的配慮の欠如:患者のプライバシー保護が不十分(個人が特定できる日付やイニシャル、地名の記載など)であったり、患者の意思決定支援に関する記述が全くない場合も減点対象です。
  • 記載ルールの違反:文字数制限を大幅に超過または不足している、指定されたフォーマット(項目)を守っていない、誤字脱字が著しく多いなど、プロフェッショナルとしての書類作成能力を疑われるケースです。

病歴要約は、単なるカルテの要約(サマリー)ではなく、「専門医としての資質」を問われる論文に近いものです。査読委員による二次評価で厳しくチェックされるため、ここでの評価を甘く見てはいけません。

注意!受験区分による違い
J-OSLERで研修中の先生:病歴要約は研修プログラム内での評価(一次評価)および学会の二次評価として、試験とは別に進行します。ただし、試験合格には年度末までの修了認定が必須となるため、実質的には同じ重みを持ちます。
29症例の提出が必要な受験者(試験評価用):こちらの区分の先生は、提出した29症例の評価が直接試験の合否判定に使われます。F評価=即不合格となるため、より一層の注意が必要です。

不正や持ち出しによる不合格

試験会場でのルール違反や不正行為も、絶対に避けなければならない不合格の原因です。「自分はカンニングなんてしないから関係ない」と思っている先生も多いでしょう。しかし、ここで言う「不正」の定義はもっと広範囲に及びます。

特に厳しく監視されているのが、試験問題の持ち出し行為です。問題用紙の持ち帰りはもちろん厳禁ですが、以下のような行為も「持ち出し」とみなされ、処分の対象となるリスクがあります。

  • 受験票やメモ用紙に問題の内容を書き写して持ち帰る行為。
  • 試験終了直後に、SNS(XやFacebookなど)や掲示板で、出題された具体的な症例や数値、選択肢の内容を投稿・拡散する行為。
  • 試験中にスマートウォッチ等の通信機器を身につけていた場合(使用していなくても不正とみなされることがあります)。

また、出願書類における経歴詐称や、症例報告におけるデータの捏造(存在しない症例の報告、他人の症例の流用など)が発覚した場合、当該年度の不合格だけでなく、「複数年の受験資格停止」や「専門医資格の永久剥奪」といった極めて重い処分が下される可能性があります。医師としての信頼を失うことにもなりかねませんので、誠実な受験態度が求められるのは言うまでもありません。

J-OSLERの修了認定要件

新専門医制度(J-OSLER)で受験した先生にとって、筆記試験の合否と同じくらい、いやそれ以上に重要なのが「研修修了認定」です。どんなに試験で高得点を取って合格判定をもらっても、J-OSLER上での修了認定が完了していなければ、専門医として認定されません。

修了認定には、以下の要件を全て満たし、プログラム統括責任者の承認を得る必要があります。

  • 症例登録数:160症例以上(※J-OSLER第7世代/2024年度採用以降は120症例など、年度により要件が異なる場合があります。必ず自分の学年の要件を確認してください)
  • 病歴要約:29症例の作成と承認(指導医による承認→一次評価→二次評価のクリア)
  • 技術・技能評価:規定数の手技(CVC、胸腔穿刺など)の評価登録
  • 講習会受講:医療安全、感染対策、医療倫理などの必須講習会の受講登録(年2回以上などの規定あり)
  • サイトビジット(実地調査):プログラムによっては外部評価を受ける必要があります。

「試験勉強に集中しすぎて、J-OSLERの登録がおろそかになっていた」というケースは意外と多いです。特に病歴要約の修正(Revision)が溜まっていると、修了認定が遅れる致命的な原因になります。指導医の先生も年度末は忙しいため、承認依頼が放置されてしまうリスクもあります。

J-OSLERの具体的な登録手順や攻略法については、以下の記事で「登録から修了要件まで」を網羅的に解説しています。自分の進捗に不安がある方は、必ずチェックして抜け漏れがないか確認してください。

修了見込での受験と注意点

多くの専攻医の先生は、「修了見込」の状態で試験を受けることになります。ここで最大の落とし穴となるのが、「年度末(通常は3月31日)までに修了認定を完了させる」という条件です。

試験に合格したとしても、その年度の3月31日までにJ-OSLERですべての承認プロセスを完了し、プログラム統括責任者から修了認定を受けなければ、合格自体が無効(取り消し)になってしまう恐れがあります。

特に注意が必要なのが、病歴要約の二次評価です。これは外部の査読委員が行うため、結果が返ってくるまでに数週間〜数ヶ月かかることがあります。もし「修正(Revision)」や「差し替え(Reject)」の判定が返ってきた場合、年度末ギリギリだと対応が間に合わない可能性があります。

試験が終わったからといって安心せず、J-OSLERのステータスを常に確認し、指導医への承認依頼や修正対応を迅速に行うことが鉄則です。「試験には受かったのに、J-OSLERが間に合わなくて専門医が取れなかった」という悲劇だけは絶対に避けましょう。

内科専門医試験に落ちた後の再受験対策とツール

不合格という結果は辛いですが、立ち止まっている時間はありません。次回の試験に向けた準備は、結果がわかったその瞬間から始まっています。感情の整理がついたら、すぐに「事務的な手続き」と「学習計画の再構築」に取り掛かりましょう。ここでは、再受験に向けた具体的な手続きから、筆記試験や病歴要約の対策、そして負担を軽減するためのツールまで、次の一手となる情報をまとめました。

再受験に向けた出願期限

再受験を決意したら、まずは次回の出願スケジュールをカレンダーに赤ペンで書き込みましょう。例年、出願期間は1月下旬から4月中旬頃に設定されています。

「まだ先だから大丈夫」「去年一度やっているからすぐ終わるだろう」と思っていると、あっという間に期限が迫ってきます。特に再受験の場合でも、改めて出願手続き(オンライン登録や書類提出)が必要です。「自動的に更新される」わけではありません。

また、昨年のデータがそのまま使えるわけではない項目もあります。例えば、顔写真の更新が必要だったり、所属施設が変わっている場合はその証明が必要だったりします。期限を1分でも過ぎると、システム上で出願ができなくなり、戦う前に敗退となってしまいます。3月中には全ての手続きを完了させるつもりで動くのが安全です。

2026年度(第6回)試験の目安
出願期間:2026年1月22日 〜 4月15日 23:59(厳守)
試験日:2026年5月31日(予定)
※正確な日程は必ず日本内科学会の当該年度の要項を確認してください。

受験票や会費の確認事項

出願と合わせて確認が必要なのが、受験料の納入日本内科学会の年会費です。これらは「事務落ち」を防ぐための基本中の基本です。

  • 受験料:30,000円(※再受験でも毎回必要です。不合格だったからといって返金はありませんし、割引もありません。)
  • 年会費:日本内科学会の会員であり続けることが受験資格の前提です。もし年会費の未納分があると、出願システムにログインできなかったり、出願が受理されない場合があります。必ずマイページで納入状況を確認し、未納があれば即座に支払いを済ませておきましょう。

受験票は試験の約1ヶ月前、4月下旬から5月上旬頃に発送、またはオンラインでダウンロード可能になります。手元に届かない場合は、郵便事故の可能性もあるため、すぐに学会事務局へ問い合わせる必要があります。「届くだろう」と放置して直前で慌てることがないようにしてください。

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